RAINBOWの再⽣医療

①当社の対象とする主な疾患

当社は北海道大学発のバイオベンチャーです。「脳の再生」を目指して、約20年に及ぶ北海道大学脳外科での研究成果から生まれた企業です

脳卒中は、脳の血流が途絶えて脳細胞に酸素と栄養が届かなくなる病気です。
これには大きく分けて2種類あります。

  • 脳梗塞(のうこうそく):脳の血管が詰まってしまうタイプです。血の塊(血栓)や脂肪のかたまりが血管を塞ぐことで起こります。
  • 脳出血(のうしゅっけつ):脳の血管が破れて出血するタイプです。血液が脳の中に漏れ出してしまいます。

脳卒中は突然起こり、すぐに治療を受けないと脳の損傷が広がり、麻痺や言語障害など、後遺症が残ることがあります。

②脳は治らない

脳卒中が「治らない」と言われる理由は、脳卒中によって損傷を受けた脳細胞は再生しないと考えられるためです。

19世紀にスペインのS. Ramon Y Cajal博士が神経系の構造に関する詳しい研究を行い現在に至る神経生物学の基礎を築き、ノーベル賞を受賞しました。その中で「成体哺乳類の中枢神経系は損傷を受けると二度と再生しない」と結論して以来、中枢神経の神経細胞は増殖しないと考えられてきました。

③「脳は治らない」という常識への挑戦

1992年にReynolds博士とWeiss博士が脳内に存在するニューロンやアストロサイトやオリゴデントロサイトなどの多くの神経系細胞に分化することの出来る神経幹細胞が存在することを証明しました。

新たに神経系細胞を生成できるという発見は、脳の回復に対するこれまでにない新しいアプローチを生み出しました。

RAINBOWでは幹細胞を脳に移植することで、神経新生を誘導し、損傷を受けた脳の機能を回復させることに挑戦しています。

当社製品『HUNS001』の第Ⅰ相治験では、脳梗塞症状により歩行できなかった患者さんが歩けるまで回復した方がいます。

この治験結果がテレビや新聞で取り上げられてからは、多くの患者さんからの問い合わせをいただき、当社事業への期待の高さをひしひしと感じています。そして、この治療法を世界に普及させることが、当社の究極の願いです。

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