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取締役CSOの川堀真人が「日本脳循環代謝学会 学会賞」を受賞しました
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2025年10月に開催された第68回日本脳循環代謝学会学術集会において、当社取締役CSO(最高科学責任者)である川堀 真人が、同学会より「学会賞」を受賞いたしました。
本賞は、脳循環・代謝領域の発展に顕著な功績を挙げた研究者に授与されるものであり、川堀はこれまで、再生医療を用いた脳梗塞・脳出血などの中枢神経疾患の治療研究において多大な貢献を果たしてきたことが高く評価されました。
特に、当社が開発を進める自家間葉系幹細胞治療「HUNS001」において、長期生着性と高い安全性を両立した新しい治療コンセプトを提唱し、臨床応用を視野に入れた学術的・産業的成果を上げた点が受賞理由のひとつとなっています。
■ 川堀 真人 コメント
「このたび、このような名誉ある賞をいただき、身に余る光栄に存じます。本研究を共に進めてきた共同研究者、臨床現場の先生方、そして開発に携わるRAINBOWのチーム全員に深く感謝申し上げます。今後も、脳卒中など中枢神経疾患に苦しむ患者さんに対して、新たな治療の選択肢を届けるべく、研究と開発をさらに進めてまいります。」
■ 川堀 真人(かわぼり まさひと)プロフィール
北海道大学大学院医学研究科 脳神経外科 講師。株式会社RAINBOW 取締役CSO(Chief Scientific Officer)。
北海道大学(R-1研究)、SanBio社(STEMTRA研究)、Healios社(Multistem研究)など、脳疾患に対する幹細胞治療の臨床経験が豊富であり、ヨーロッパ脳卒中学会賞・日本脳循環代謝学会賞・日本脳神経外傷学会賞など多くの受賞を受け、国内外にて高い評価を受ける。
■日本脳循環代謝学会 学会賞について
日本脳循環代謝学会では、脳の循環や代謝、機能に関する基礎および臨床研究の進歩と発展に寄与した優れた業績を顕彰することを目的に、「学会賞」制度を設けています。本賞は、学会の重要な活動の一つとして、脳循環・代謝研究領域の進展に多大な貢献を果たした研究者の功績を称え、その成果を広く国内外に知らしめることを趣旨としています。
脳循環や代謝の研究は、脳卒中や認知症などの神経疾患の理解と治療に直結する極めて専門的かつ学際的な領域であり、地道な基礎研究から臨床応用に至る幅広い取り組みの積み重ねによって支えられています。
本学会賞では、華々しい発表だけでなく、長年にわたり着実に積み上げられてきた研究や、臨床現場からの創意工夫、独自の技術的発展など、分野の根幹を支えるような功績にも光を当て、その価値を正当に評価します。
この顕彰を通じて、脳循環・代謝研究に携わる研究者の努力と成果を社会に広く伝えるとともに、次世代の研究者の育成と本領域のさらなる発展を目指しています。(参考:日本脳循環代謝学会 公式サイト https://jscbfm.jp/)