HUNS001
主要開発商品HUNS001
『HUNS001』は、脳梗塞の発症後6か月以降の慢性期での治療を目的とした幹細胞製品です。
脳梗塞の急性期治療(~24時間)は脳の血管の詰まりを通す事で再度酸素と栄養を届ける事が目的であり、亜急性期治療(~14日)は障害を受けた脳細胞に引き寄せられる炎症細胞の2次被害を可能な限り抑える事が目的となっています。その後6か月までは回復期リハビリが行われますが、主な目的は回復ではなく、残された機能の最大化となっています。
現在の医療では6か月以降の慢性期においては機能回復は得られないと考えられています。結果、6か月以降では現状を維持するのも容易ではなく、多くの患者さんで障害が進行しています。
自家幹細胞にこだわる理由
過去に国内で行われてきた脳梗塞の幹細胞治療薬の治験は、急性期(数日以内)・亜急性期(数週間以内)をターゲットとしていました。その理由として、他家細胞(他人の幹細胞=大量培養によるコスト減が可能)は脳内に長期に生着する事が出来ないが、炎症を抑える効果が期待できるからです。一方、当社は自家幹細胞(患者さん本人から採取した幹細胞)にこだわっています。自家幹細胞であれば、免疫拒絶を避け長期生着が可能であり、この方法でのみ、炎症が終息している慢性期に対して神経ネットワーク機能の回復が見込めるためです。
自動培養技術
一方で、自家幹細胞を用いた細胞治療は、産業化の観点から見ると、コストの高さ、時間のかかるプロセス、規模の経済の働きにくさ、そして患者さんの経済的負担の大きさといった欠点があります。当社ではこれらの課題を克服するため、自動培養技術の開発に取り組んでいます。
セントラルCPCによる供給体制
当社では販売承認後の全国展開を視野に、大学病院だけではなく、細胞培養加工施設を持たない地域基幹病院や包括的脳卒中センターでも製品の投与が可能な供給体制を整えます。